IT/Web業界での転職活動の「転職先・応募先の絞り方」に、
1. 自社サービス
2. 受託・クライアントワーク
という大きな分岐がある点について、こちらの記事にて解説をしました。
本記事では、「Webディレクター」に焦点を絞って「自社サービス」企業で働くことのメリットを5つに絞ってご紹介していきたいと思います。
目次
1.Webディレクション以外の周辺スキル習得
まず、自社サービス企業でWebディレクターとして働くことで得られるメリットとして、Webディレクションに止まらないスキル習得の可能性が挙げられます。
受託・制作会社と自社サービス企業、どちらであっても以下のようなスキルはWebディレクターとして身につけることが可能です。
・企画書作成
・ワイヤーフレーム構築
・制作進行管理
・デザインクオリティチェック
・社内スタッフ(デザイナーやコーダー)との連携業務
・工数、予算見積り
一方、自社サービス企業ではサービスやプロダクトを納期通りにリリースすることが目的ではなく、その後のグロースや目標とするKPI・KGIの達成にまでコミットするケースが多いため、以下のようなスキルが追加で身につけられる可能性があります。
マーケティング領域のスキル習得
既存ユーザーの動向分析やサイトの効果測定を行ったり、新規のデジタルマーケティングに関わる中で、以下のような経験が積める可能性があります。
- サイト効果測定やユーザーの動向を分析した改善提案
- Google Analytics や サーチコンソールの活用と分析
- Microsoft Clarity などヒートマップツールの活用と分析
- デジタルマーケティング
- GoogleやSNSを用いた広告展開
- CPA、CVR、CACなどマーケティング指標の追跡と分析
- コンテンツマーケティングとしての周辺関連メディア展開
システム領域のスキル習得
自社サービスで関わるサービス、プロダクトは静的ではなく動的(プログラムやシステムが絡むもの)であるものも多く、機能面についてエンジニアとディスカッションをする中で、以下のような経験が積める可能性があります。
- システム開発に伴うエンジニアとのコミュニケーション
- システムに関連する基本的な知識の理解
- Git Hubを用いたissue起票
- 開発したものに対するQA・テストの知識と実務
- システム的な実現可能性の理解
- (経験を重ねていく中で)システム仕様策定・開発ディレクション
2.所有感・オーナーシップ
自社サービス企業のWebディレクターは基本的には、長きにわたりサービスを改善しながら運営していくため、一種の「所有感」や「オーナーシップ」を感じることができます。自身の行った企画や施策が成功した場合、その成果を直接感じることができる点も特徴です。
3.ユーザーの直接的なフィードバック
ユーザーとの直接的なコミュニケーションやフィードバックを受ける機会が増え、ユーザーのニーズに合った機能や改善を行うことができる点も魅力です。
4.サービスの上流工程に関わる機会
順調にキャリアや社内の立ち位置を築いた先には、新しいサービスや機能のアイデアの企画立案、既存プロダクトやサービスの戦略、その優先順位の決定など、サービスの上流工程に関わる機会があることも自社サービス側の特徴です。
5.自社サービスや事業会社への転職のしやすさ
自社サービス企業がディレクターを採用したい場合、受託・クライアントワークのみ経験してきた応募者より、自社サービスを経験しているディレクターの方が優遇される傾向があります。
これは、上記1.~4.で挙げたような点が、自社サービスを運営する企業だからこそ経験できる類のものであり、それらを体感的に経験則として理解している方の方が、自社サービス運営の環境として馴染みやすい点が挙げられます。
もし将来的に、もっと大規模な自社サービス企業に転職したい場合、あるいはキャリア設計のゴールとして自社サービスのディレクターやPdMとして上流から関わっていくことを検討している場合に、規模はどうあれまず自社サービス企業で働くことそのものが次のキャリアに繋がってくることがあります。
最後に
以上、「Webディレクター」に焦点を絞って「自社サービス」企業で働くことのメリットを5つに絞ってご紹介しました。
Webディレクターとして自社サービスで働くべきかどうか検討する機会に、参考になれば幸いです。

HOKADOKO運営チームの編集部です。IT/Web領域の転職支援事業やHOKADOKOを通じたサービス提供をしていく上で得た転職活動にまつわるノウハウをお伝えしています。
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