転職活動の面接において残念ながら落選となる場合、その理由は大きく二つに分かれます。
1. 「スキル」が理由で落選
2. 「スキル以外」が理由で落選
1.については、プロ同士がきちんと話し合った上であれば仕方ありませんが、
2.の「スキル 以外の理由」による落選は、表現方法によって改善することが可能です。
ここでは、よくある「スキル以外の理由」によって落選となるケースと、 その改善方法について記載します。
目次
落選理由 A:⻑期就業のイメージが持てない
現職あるいは前職までの退職理由については、多くの面接で聞かれることと思います。
会社を辞める以上、何かしら自身にとってネガティブな要素がある事はいたって自然なことです。
一方で、退職理由を聞かれた際にネガティブな要素のみを列挙して伝えてしまうと、
「この人は何かちょっとした事象でも、前職と同じように拒否反応示すんじゃないか? 」
「ウチの会社ではそこまでひどくないけど、同じようなことの一つや二つ、あるかもしれないな。。」
といった不安を抱くケースがあります。
採用する側としては短期離職が怖いため、です。
→退職理由の伝え方を改善
これを解消する手段としては、ネガティブな側面だけではなく、ポジティブな要素を伝える と良いです。
「〇〇の経験が積めたことは良かった」
「人間関係は良好で、〇〇な面も会社として非常に信頼できた」
などの言葉を挟むことで、
「この人は、ネガティブな面とポジティブな面のバランスの中で物事を判断できる人だな」
という印象を与えることができます。
どんな会社でも100%満足のいく環境はない中で、良い面と満足しない面の折り合いをつけながら仕事をしていけるかどうか、という点を採用面接では見られていることを意識して、 ネガティブとポジティブのバランスのとれた応対をしましょう。
落選理由 B:お話に説得力がなかった
1時間内の面接の中で、お話に説得力がなく、本当に業務を任せられるスキルをお持ちか判断できず落選、というケースも多く見受けられます。
特に、一問一答になりすぎている場合は注意が必要です。
通常、「一問一答ができる」というのは、簡潔にお話をまとめることができるという、良い 意味で使うことが多いですが、簡潔すぎると逆に説得力に欠くといったリスクもあります。
→実績の伝え方を改善(説得力のある詳細 を意識)
もしも面接の中で、相手にうまく自身の強みが伝わっていないと感じたら、 「説得力のある詳細」という言葉を思い出してください。
<説得力のある詳細とは?>
例えば、サッカーが好きであることを相手に伝える場合、 単に「サッカーが好きでよく見ています」 と伝えるよりも、
「サッカーの中でも特にイタリアリーグが好きで、 〇〇というチームの、こういった戦略、戦い方が好きなんです。 なぜかというと、多くのチームがこういった戦術を取る中で、このチームはあえてこういったリスクを鑑みても、こういうスタイルを大事にしていて、それを〇〇という選手が中心になって….」
と、具体的な情景が浮かぶように、詳細を細かい粒度で相手に伝えることで、相手の印象は 「よほどこの人はサッカーが好きなんだな」という印象になります。
同じように、「〇〇には強みを持っていると思います」と一言伝えるよりも、それを実現するに至った詳細を、ある程度細かく伝えることによって、相手にイメージを持たせることができます。
そんな話し方を、ここぞという時(相手に自身の強みが伝わっていない気がした時など)には使ってみてください。
落選理由 C:ベクトルが組織に向いていない
個人にとっての転職活動は、「やりたいこと=Will」を実現する為の活動であることはもちろんですが、そればかりが先行して伝わってしまうと、
「組織にベクトルが向いていない」
「やりたいことができなくなったら、辞めてしまうのかな?」
と思われてしまいがちです。
→「自分がやりたいこと」の伝え方を改善
これを解消するためには、
Must
「求められていること」
「期待されていること」
にまずはきちんと応え、
Can
「その組織の中でできることを増やす=信頼されて、あれもこれも任せられる状態」
を作り
Will
更に「自分がやりたいこと」にもチャレンジしたい
という順番を意識しましょう。
面接の場で、自分のやりたいことを伝えることも勿論大事な事なのですが、 企業は採用活動を通じて「自社に、何かしらの形で貢献してくれる人」を探しています。
その前提を踏まえた上で、ご自身のやりたいことを存分にお伝え頂く方が機会損失は減らすことができます。

HOKADOKO運営チームの編集部です。IT/Web領域の転職支援事業やHOKADOKOを通じたサービス提供をしていく上で得た転職活動にまつわるノウハウをお伝えしています。
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