【自社サービス vs 受託・クライアントワーク】メリット・デメリット、意思決定のポイントを解説!

編集部
  • 投稿 2023.09.07
  • 更新 2023.09.08
自社サービスと受託の違いを整理

IT/Web業界での転職活動でよくある「転職先・応募先の絞り方」として

1. 自社サービス
2. 受託・クライアントワーク

という大きな分岐があると思います。

転職活動をはじめた当初はどちらかの軸を決めていたとしても、様々な企業求人を知る中で、どちらに進むべきか迷う場面もあるのではないでしょうか。

ここでは、「自社サービス」と「受託・クライアントワーク」それぞれのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

自社サービスのメリット

サービスの目的を整理

所有感・オーナーシップ

自社サービスに関わると、基本的には長きにわたりサービスを改善しながら運営していくため、一種の「所有感」や「オーナーシップ」を感じることができます。自身の行った企画や施策が成功した場合、その成果を直接感じることができる点も特徴です。

ユーザーの直接的なフィードバック

ユーザーとの直接的なコミュニケーションやフィードバックを受ける機会が増え、ユーザーのニーズに合った機能や改善を行うことができる点も魅力です。

サービスの上流工程に関わる機会

順調にキャリアや社内の立ち位置を築いた先には、新しいサービスや機能のアイデアの企画立案、既存プロダクトやサービスの戦略、その優先順位の決定など、サービスの上流工程に関わる機会があることも自社サービス側の特徴です。

自社サービスのデメリット

サービスについてディスカッション

担当サービスと「運命共同体」である

自社サービスゆえに、関わることになるサービスと、良くも悪くも運命共同体です。

解決するべきテーマが多く成長しているうちは良いですが、事業やサービス自体が踊り場を迎えた際に業務としてのチャレンジ度が減ってしまうこともしばしば。それに伴い職業人としての成長角度、市場価値も踊り場を迎えることもあります。

入社を決める際には継続的な成長が描けそうな事業か、仮に役割変更になる場合の社内キャリアについても確認しましょう。

スキルアップが停滞する可能性

受託とは違い、自社サービスの場合は対象サービスの幅が1つか2つに限られているケースが多く、この理由によりスキルアップが停滞する場合があります。

例えば、エンジニアであれば同じ開発環境やフレームワークで開発を続ける、デザイナーであれば同じテイストやトーン&マナーでUI/UXを開発していくことになる、等です。

新規事業や新規サービスに関わる機会が豊富であれば別ですが、ひとつのサービスに長く関わる中で微修正や簡単な機能追加に留まるフェーズがあり得ます。

それにより、経験の幅が狭まる可能性がある点は前もって意識しておく必要があります。

受託・クライアントワークのメリット

クライアントとのコミュニケーション

幅広い経験による市場価値向上

様々な業界やクライアントのプロジェクトに関与することで、異なるドメイン知識(業界知識)や技術スタックを学び、幅広い経験を積むことができます。

様々なプロジェクトに関わる経験が、将来のキャリアパスにおいて市場価値を高める要素となる可能性があります。

上流から参画できる可能性

ひと口に受託・クライアントワークといっても、その商流は様々です。

  • Web系プロダクションの場合は代理店経由の仕事の比率が多いか、あるいは直接取引の比率が多いか
  • システム開発企業の場合は一次受けの比率が多いか、二次受け三次受けの比率が多いか

このあたりを確認するようにしましょう。

商流が浅ければ浅いほど、クライアントと直接やりとりが発生する機会も多く上流工程から参画できる可能性が高まります。

顧客からの感謝の声やフィードバック

顧客であるクライアントとの直接的なコミュニケーションを通じ、プロジェクトの進捗や成果に関するフィードバックを頂く点も魅力と言えます。

時にはクライアント自身も実現したいことをどのように具現化したら良いか、定まっていないケースも多く、コミュニケーションを通じて要求整理を行います。

その過程で信頼関係を構築し、クライアントからの感謝の声やフィードバックを貰い、次の仕事に繋げていくといった一連の醍醐味は自社サービス側では得られないメリットとなります。

受託・クライアントワークのデメリット

電話する男性

商流によってストレスが生じる可能性

複数の代理店経由や三次受けや四次受けなど、商流が深くなればなるほど、伝言ゲームのような構造になりクライアントが望むものが曖昧になったり、制作、開発したものに対するフィードバックが得られづらくなることがあります。

また、制作や開発の進行管理面においてもコントロールが効きづらくなり、結果としてハードワークがちになるプロジェクトも出てくる可能性がある点には留意が必要です。

クライアントの要求変更への対応

クライアントの要求変更やプロジェクトの進行状況に応じて、スケジュールや仕様が変更されることがあり、それに迅速に対応する必要がある場合があります。

クライアントと直接やり取りを行うディレクターや営業、PMといったフロント人材が、どこまで顧客要望・要求をうまく吸収しながらも、その優先順位の整理を行い現場の混乱を最小化できるかどうかが鍵となります。

最後に

ご覧いただけたように、それぞれにメリット、デメリットがあり一概にどちらが良いということではありません。

キャリアのフェーズや自身の考え方によってどちらが望ましいと考えるのか、是非参考にして頂けたら幸いです。

編集部

HOKADOKO運営チームの編集部です。IT/Web領域の転職支援事業やHOKADOKOを通じたサービス提供をしていく上で得た転職活動にまつわるノウハウをお伝えしています。

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