転職活動を開始してみたものの、本当に転職をするべきか、現職に留まるべきかで悩むケースも多々あると思います。
転職の良い点ばかりを謳う広告や世の中の雰囲気もありますが、職歴を重ねることなく現職でキャリア形成できるならばその選択肢を模索することも、転職活動と同じかそれ以上に価値のあることです。
ここでは、あえて転職ではなく現職に留まることで得られるメリットも含めて解説していきたいと思います。
目次
よくある転職理由の2分類
よくある転職活動の2分類について、こちらに詳しくまとめていますが、
改めて簡単に、以下にも記載し整理をしてみたいと思います。
衛生要因
衛生要因は労働環境や労働条件に関連しており、不足している場合に働く人が不満足感を感じる要因となります。
例)
・給与
・労働条件
・ワークライフバランス
・職場での人間関係
・働く上での安全保障など
動機づけ要因
動機づけ要因は仕事そのものによる満足度や達成感を指します。
例)
・仕事への達成感
・責任
・成長の機会
・昇進の機会など
転職はあくまで「ひとつの手段」
上記に掲げた要因に何らかの課題がある場合、転職で解決できる場合も多く有効な選択肢と言えます。一方で、本当に現職でその課題は解決できないのか、今一度検討する価値もあります。
なぜなら、転職で得られるメリットもあれば、転職しないことで得られるメリットもあるからです。
以下で考察をしていきます。
転職しないことで得られるメリット
会社や上層部からの信頼
IT/Web業界では転職が当たり前の時代に突入しており、一社あたりの勤続年数が2~3年、場合によっては1年で転職、5年も在籍していれば長く在籍していると見られることも珍しくありません。
これは逆に言えば、ひとつの会社で長きにわたり会社からの期待に応え続けていることで、会社や上層部からの信頼を得やすいということでもあります。
重要なポジションやマネジメント層への登用は外部からも頻繁に行われるものではありますが、内部からの昇進が実現できればそちらの方が会社のことを良く知ってくれている為望ましいと考える企業も多くあります。
そういった社内からの役職登用人事において、業務上の成果と並び、在籍年数もひとつの指標になり得ます。
職務経歴書上の「在籍期間」「経験社数」
先々にどうしても転職をしなければいけなくなった時のことを考えた場合に、職務経歴書上の「経験社数」が多くなりすぎないこと、「在籍期間」が短すぎないことも印象管理上大切です。
1年~2年単位での転職が多い場合と比較し、一定期間以上の「在籍期間」があることや「経験社数」が多すぎないことは、面接を受ける企業側にとって信頼感の証左にもなり得ます。
継続性があること、忍耐力のあることが好印象と受け取られることは転職をしないことで得られるメリットと言えます。
社内の部署異動により解決する場合も
動機づけ要因・衛生要因いずれの場合も、社内の配置転換や部署異動により、転職をすることなく改善できる可能性についても模索してみましょう。
会社としても、退職してしまうぐらいであれば「何を改善したいのか」「キャリア形成上で何を目指しているのか」相談だけでもして欲しいと思っている可能性があります。
現在の自分の立ち位置や役割、役職では通常は知らされていないような、会社や部署の新しい情報や社内での機会を知ることもできるかもしれません。
模索してみること自体にリスクは無いので、(転職も考えていることは伏せつつも)一度上司や会社に相談してみる事もおすすめです。
最後に
以上、本当に転職をするべきか、現職に留まるべきかで悩むケースについての考え方について記載をしてきました。
転職をすることも大変有効な選択肢ではありますが、新しい会社と必ずフィットするとも限りません。場合によっては、勝手知ったる現職の環境で「今抱えているキャリア上の課題」を解決できるのであれば、それもひとつの選択肢に十分なり得ます。
一度冷静になり、転職をしないことのメリットもあることも踏まえて考えるきっかけになれば幸いです。

HOKADOKO運営チームの編集部です。IT/Web領域の転職支援事業やHOKADOKOを通じたサービス提供をしていく上で得た転職活動にまつわるノウハウをお伝えしています。
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